注目して欲しい映像制作における言語とカット割り

カット割りというのは、継続的な場所や状況で描かれる「シーン」を構成する「カット」を、どういう順に切り分けるかを構想すること、ないしはカットの順番、またはそれを書き出した文字や絵コンテのことを言います。

カットの順番で意味やインパクトが変わる

「彼は家の縁側に佇み、庭を駆け回る子犬を見ていた。」というナレーションに合わせたシーンをカット割りすると、

(1)庭から住宅の全体を捉える(縁側、男含み)

(2)男の目元

(3)カメラが庭を駆け回る子犬を追う

となり、「状況説明→主語・行為」という当たり前の流れになります。

このナレーションを英語にすると、多くの場合 He had seen a puppy run around the garden, on the veranda of the house. という語順になり、そうするとカット割りは

(1)男の目元

(2)駆け回る子犬

(3)庭から住宅の全体(縁側、男含み)

となり、子犬がストーリーの重要な役割を担っているようにも見えますし、映像の流れもアクセントが出てきます。 逆に考えると、英語の文章の語順はもともと「主語・行為→状況説明」で、メッセージが先にきて、ある意味で映像的です。

日本語でシナリオを書くと映像の順番が逆になる

僕は日本語ネイティブの日本人ですので、シナリオは日本語で書きます。ナレーション主導で書くことが多いのがB2B映像です。

いつもひととおりナレーション書き終えて、映像の欄を書き進めて(カット割りに近い作業)ていくと、必ずと言っていいほど、文章の中の単語の語順とカットの順が逆になるので、映像に合わせてナレーションを倒置法に書き直したり、文章自体をふたつに割って体言止めにする、などします。

映像全体の構成も前後を入れ替える方が良かったりする

また全体構成においても、後ろの方のブロックを前の方に置き換える、という作業することになります。その方が映像の流れがスムーズであり、そもそも人間の脳の「理解の進め方」に合致していることが多いからです。 そうしてみると、日本語の文章というのは回りくどく、伝えたいことが後に来るので、あるメッセージを強く訴えるには不利な言語なんだなあと気づく次第。

日本の映像でありながら英語を原盤として制作する

さて、日本語で作った映像の翻訳版として英語や中国語にすることも多い今日、さすがに映像まで編集しなおすわけにはいかないので、翻訳文章を工夫して映像のカットの流れにおかしくないようにします。この翻訳はやはり映像がわかっている翻訳家でなくては無理です。最近では僕は、英語版を原盤として作成し、日本語は字幕で対応するという方法をよく採ります。これによって、あたかもその会社や商品が輸入文化であるような印象を与え、別な意味での付加価値も生まれることが多いからです。

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